今年ほど競技をやめたいと思ったことはなかった。
ハードル混成で始まったシーズンはしんどくも楽しい新しい扉を開いた気分だったが、数日後の県選手権で身体が悲鳴をあげそこからはひたすら転落。
医者にも行かず原因は勝手に不整脈だと結論付けたが、身体中の筋力低下も一因だと思う。あ、心臓も筋肉か(笑)。

夏場の私生活すらもままならない状況から、全日本マスターズ参加までこぎつけられたのはそばに仲間がいてくれたから他ならない。
今年は運転手しないよなんて言っていたが、あの状況では喜んで運転手しますわ。
まともに身体を動かせるようになったのは9月の末。
節々が軋むように痛んで、全力で走れないまま和歌山入り。

雨のサブトラで初めて全力を出したら、肩が外れるかと思うほどの激痛に襲われる始末だったり(笑)。
それでも不思議なもので、スタートラインに立つと違う景色が見えてくる。
※バックストレートだからだろとか言わないでね(笑)

あっという間のレースがたまらなくもったいなかった。痛いけどもっと走っていたかったなぁ~
スタートでケツの肉がちぎれそうになっても、肩が悲鳴をあげても、クリアランスがまったく修正できなくても、トップスピードまで加速できないまま失速しても…

走って良かった。
ちゃんと完走できて良かった。
ここ数年、いろんなことを諦めてきたけれど、諦めないで良かった。そう思えるたった110mの長旅でした。

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